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2019.11.05

塩の歴史で解る重要な話。②

現代日本人は古来からの“塩の製法”と“塩の大切”を忘れているがゆえに、心身共に

病にかかりやすい状態になったのではないでしょうか？

しかし、近年まで専売公社で造られていた塩は、残念なことに、イオン交換膜法にて

製造され、「塩化ナトリウム」を抽出することが目的であるために、ミネラル成分は、

ほぼ完全に排除されてしまったのです。

専売公社が記憶にある世代でないと、なかなか価値がわかりにくいかもしれないと思います。

塩や米、たばこは明治38年に国の専売制に移行した頃の建物。

専売制スタートの３年後の明治41年に竣工した旧大蔵省の建物だったそうです。

かつて、1905年から90年にわたって続いた塩専売制度は1997年になってようやく終焉を

迎えましたが、よって伝統的な製法を復活する生産者が、日本全国に次々と誕生し、現在では

割と簡単に良質な塩が手に入るようになった訳です。

また、塩の取り過ぎは血圧を上げて健康に悪く、早死にさせると言うのは誤った解釈です。

確かに高血圧は、脳梗塞、動脈硬化、脳出血などの大病を引き起こすことがあります。

そして確かに食塩や食卓塩が血圧を上げるのも事実です。

しかし、それは劣悪な塩、塩化ナトリウムを大量摂取することで、血液のミネラルバランスが

崩れて、血行が悪くなることが原因なのです。

その一方で良質な塩は血行や新陳代謝を良くし、様々な体の働きを良くすると共に、血圧を

上げるどころか、むしろ血液をサラサラにします。

重要な事は「塩」と言う言葉がついて、味もしょっぱければ「食塩・塩化ナトリウム」と「ミネラルを

豊富に含んだ良質な塩」とでは、まったく別の代物と言う事を知識として理解しておきましょう。

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